X線波長について

旧掲示板アーカイブ X線波長について

  • このトピックには4件の返信、1人の参加者があり、最後に管理者により2022年8月13日 at 2:28 PMに更新されました。
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    • #822
      管理者

      はじめまして素晴らしいプログラムをありがとうございます。
      化研にいるので直接お聞きしようかと思いましたが、掲示板でお聞きした方が情報共有の観点から好ましいかと思い投稿させて頂きました。

      掲題の件ですが、放射光施設にてAg, Cu, Mo等の特性X線波長以外の波長で測定したデータの処理を行っています。Shelxのマニュアルでは波長依存の異常分散等のパラメーターについてSFAC, DISP, LAUEで指定するように書いてあります。Yadokari-XG上で「結晶学データと分子情報設定」メニューで波長を入力するブランクがありますが、ここに任意の波長を入力して解析した場合に明示的に上記のShelxコマンドを使わなくてもYadokari上で自動的に処理されていると考えて良いのでしょうか。ご教示頂けましたら助かります。また、自動処理されていない場合につきましては波長の指定方法について合わせてご教示頂けませんでしょうか。よろしくお願い致します。

      高谷

       高谷 光  2010/06/01(Tue) 14:56
    • #823
      管理者
      高谷様

      現時点では中性子、放射光関連のパラメータ設定は Yadokari では行っておりません。
      次期改訂でできるだけ対応使用と思いますので、お手数ですが、差し支えないサンプルファイルがありましたら送付していただけないでしょうか。
      (手元に動作チェック用のファイルがありませせんので)

      現時点では Yadokari では「構造表示」はできると思いますが、精密化」を行うと該当部分の命令位置が移動してしまう可能性があります。


       Nemo  2010/06/02(Wed) 10:37
      • #824
        管理者
        お返事ありがとうございます。レスが遅れてしまい申し訳ありません。

        放射光に対応していないとのことですが、これはSFAC, DISP, LAUE命令に対応していないとの理解でよろしいでしょうか。

        また、「結晶学データと分子情報設定」メニューでの波長入力はCIFをはじめとするレポート等に表示される波長を入力していて、精密化やその他の計算(位相決定や格子、空間群の判定)に使われているわけではないという理解でよろしいでしょうか。

        何度もお手数をおかけして恐縮ですがご教示頂けましたら幸いです。

         高谷 光  2010/06/07(Mon) 19:19
      • #825
        管理者
        何度もすいません。放射光測定データを送付したいとおもいますので、差し支えないようでしたらメールアドレスを教えて頂けましたら幸いです。
         高谷 光  2010/06/07(Mon) 19:21
        • #826
          管理者
          現状では、SFAC 命令は通常の元素名の羅列のもののみの対応となっており、細かいパラメータ設定を受け付けません。
          また、DISP命令、LAUE命令も「特殊命令の入力」メニューから入力だけはできるのですが、これらの命令は SFAC 命令と UNIT命令の間に配置しなければならないため、正常に動作しないと思います。
          一応、SFAC/DISP命令のおおまかな修正は終わりましたので、簡単なテストの後にリリースしたいと思います。

          参考までにお聞きしたいのですが、ラウエ法による測定を行うことはありますでしょうか? LAUE命令対応を考えますと、回折強度データの入力等も見直す必要があるため、対応に少々時間がかかりそうです。
          (現実的にはラウエ法用の回折強度データは外部プログラムで変換処理を行い、当面は Yadokari 本体では扱わないことにすると思います)

          なお、波長のデータの SHELX における取扱ですが、(DISP命令で設定される)異常分散項及び吸収項を除き、シンクロトロン光の任意波長のデータでも正しく処理される筈です。逆に言えば、これらの値を設定するために DISP 命令の挿入が必要になります。通常のX線測定では、SFAC/LAUE 命令は不要だと思います。
          中性子のデータでは SFAC 命令による詳細設定が必要になります。
          またラウエ法による測定では LAUE 命令の挿入と対応した回折強度データの用意が必要になります。(この場合、波長はほぼ無視されると思います)

           Nemo  2010/06/10(Thu) 11:13
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